ワイン資格

初心者向きからプロ向きまで!ワインの資格と種類

ワインの世界は深く、知れば知るほど魅了されていきます。どうせなら資格を取ってみようかな、と考える人もいるでしょう。

そこでここではワインの資格にはどんなものがあるのか、について解説いていきます。

ソムリエはフランスなどでは国家資格ですが、日本では民間の団体が管理する呼称資格です。

全日本ソムリエ連盟と日本ソムリエ協会、2つの団体が主となっています。

<全日本ソムリエ連盟(ANSA)>

  • ワイン検定
  • ワインコーディネーター
  • ソムリエ

<日本ソムリエ協会(JSA)>

  • ワイン検定
  • ワインエキスパート(日本ソムリエ協会)
  • ソムリエ(日本ソムリエ協会)

上記の6つが2019年現在で主となっているワイン資格です。

各資格について説明していきます。

ワイン検定(全日本ソムリエ連盟)(見出し1)

<ワイン検定の目的>(見出し2)

ワインの魅力を知り、ワインをもっと楽しんめる人を増やす。

いずれにせよ、ワインの資格で一番有名なのは「ソムリエ」と呼ばれているのは日本ソムリエ協会の資格です。他の団体の資格は現段階では比較するに値せず、今後の転職や独立を有利にする、ワインの知識・技術をつけていきたいという方は「日本ソムリエ協会」の試験資格に挑戦してください。

ここでは、日本ソムリエ協会の資格についてお伝えしていきます。

ワインの資格の種類

ソムリエ

ソムリエ試験の応募方法として、「会員」と「一般」という2つの立場での応募があります。

【一般】

酒類を販売する職務を通算3年以上経験している方

【会員】

「日本ソムリエ協会会員」に2年以上属し、酒類を販売する職務を通算2年以上経験している方

この2つの違いというのは要は「ソムリエ協会に入ってくれている会員の方は、応募資格(必要職務期間)をちょっとだけ甘くしますよ」ということです。一般と会員は応募方法の違いなだけなので、資格の種類・試験内容・合格基準が変わったりすることはありません。ほとんどの人はソムリエ協会に属していないと思うので、一般での応募になると思います。

  • 2015年までは必要職務期間は5年以上でしたが、2016年からは3年になっています
  • 2015年までは「ワインアドバイザー」という資格がありましたが、2016年からは「ソムリエ」に統合されています
  • 酒類を販売する仕事とは以下に当たります
  • アルコール飲料を提供する飲食店
  • 酒類飲料の仕入れ、管理、輸出入、流通、販売、酒類製造
  • アルコール飲料を取り扱うコンサルタント、教育講師

ワインエキスパート

酒類を販売する仕事に属していないサラリーマン、OL、経営者など「ワイン好き」なら誰でも受けられる資格です。

エキスパートには職務経験も必要ないので一般も会員も無く、以下に適していれば受験可能です。

  • ワインを中心とする酒類、飲料、食全般の専門知識、テイスティング能力を有する方
  • 職種・経験は不問
  • ソムリエを目指したいが、必要な職務経験年数に満たない方

※専門知識、テイスティング能力を有すると書いていますが、これは試験勉強中に学んでいくことなので気にしなくて大丈夫です

シニアソムリエ・シニアワインエキスパート

これらはソムリエ・ワインエキスパートの上位版で、各資格取得後にしか受験できない資格です。このページを見て頂いている方は「これからソムリエもしくはワインエキスパート資格を目指す方」だと思うので、シニア資格の詳細は述べません。講座の中で、お伝えしていこうと思います。

以上が、ワインにおける代表的な資格の種類です。ご自身の職種に合った資格を選択し、受験してください。

アルバイト・契約社員のソムリエ試験受験条件

アルバイト・契約社員であっても「ワインエキスパート」はもちろん受験可能です。更に、必要条件を満たしていれば「ソムリエ資格」を受験することも可能です。その必要条件とは「就労時間が週30時間(月間120時間)以上勤務している」ことです。これを証明するためには「給与明細」もしくは「従事証明書」が必要になります。「従事証明書」はソムリエ協会が発行しているので、その書類にオーナー(事業主)のハンコとサインがあれば大丈夫です。詳しい書き方は、講座の中でお伝えしていきます。

必要職務期間の計算方法

ソムリエ資格を受験するための必要職務期間は、1つの店舗でなくても認められます。複数店舗の勤務期間を合算しても大丈夫ですし、雇用形態も勤務時間が月間120時間以上あればアルバイト・社員であった期間も合算できます。

(例1)

A店舗別業界の仕事B店舗合計
社員 社員 
1年間勤務○○年間勤務2年観勤務3年

(例2)

A店舗B店舗B店舗合計
社員契約社員社員 
1年間月120時間で半年間1.5年間3年

このように、いくつかの店舗、業界、雇用形態でも合計で「酒類を販売する仕事を3年間以上勤務」していれば受験は可能です。

ソムリエ・ワインエキスパート試験の流れ

試験の概要

ソムリエとワインエキスパートで少しだけ試験内容が違います。ソムリエは実際にワインサーヴを行うサービス実技試験があります。

 一次二次三次
時期8月末頃9月末頃11月頭頃
ソムリエ筆記テイスティング&論述サービス実技
エキスパート筆記テイスティングなし

一次試験

ソムリエもワインエキスパートも、一次試験は筆記試験です。多くの受験者にとって、ここが最大の難関になることは間違いありません。タウンワークや辞書程もある教本(ソムリエ協会発行)を半年以上の期間をかけて覚えなければなりません

インターネットではたまに「3か月で合格」や「過去問を解くだけで合格」という甘い言葉が流れていますが、これは特殊な例でありそこまで甘くはありません

この最大の難関である一次試験対策として、多くの人は「独学」か「ワインスクール」かで迷われると思います。詳しくは「試験対策の勉強方法」で詳しくお伝えしています。

ソムリエとワインエキスパートで少し出題内容は違いますが、難易度に大差はなくどちらもかなり高い知識を必要とされます。

二次試験

二次試験はテイスティング試験ですが、ソムリエとワインエキスパートで出題内容が変わります。

基本的にはワインの「生産年」、「生産地」、「ぶどう品種」を推測する内容です。ぶどう品種を当てることが最重要視されがちですが、それと同じくらい「外観」、「香り」、「味わい」を評価できなければなりません。講座内で詳しく説明いたします。

【ソムリエ】

ワイン3銘柄+その他酒2種

ワイン3銘柄の組み合わせは白1種+赤2種、白2種+赤1種であったりと、受験年によって変わります。その他酒とは、日本酒、焼酎、ウイスキー、リキュールなどを飲んでどのお酒かを当てる内容です。一見簡単そうですが、これもかなりレベルが高いです。焼酎も米、麦、芋から、ウイスキーもどこの国のウイスキーかを、リキュールも40種類以上の中から選ばなければなりません。下記に、2017年の出題内容を示します。

2017年二次試験出題内容

 収穫年生産地ぶどう品種
ワイン2016日本甲州
2014オーストラリアカベルネ・ソーヴィニョン
2014イタリアサンジョヴェーゼ
その他酒オー・ドゥ・ヴィー・ド・キルシュ
ドランブイ

【ワインエキスパート】

ワイン4銘柄+その他酒1種

ソムリエと同様に銘柄や味の評価です。下記に、2017年の出題内容を示します。

 収穫年生産地ぶどう品種
ワイン2015チリソーヴィニョン・ブラン
2016フランスミュスカデ
2015フランスガメイ
2015アルゼンチンマルベック
その他酒サンブーカ

ソムリエもワインエキスパートも例年レベルが上がってきているのは否めません。その他酒の内容は、知らない人からすれば全く意味の分からないものだとも思います。講座では、二次試験の勉強方法もしっかりお伝えしていきます。

また、2016年からソムリエ資格には「論述問題」も追加されました。与えられたテーマについて回答していかなければなりません。これがなかなかに難問なのです。2017年では「2018年10月30日施行のワインラベル表示ルールについて」という出題内容でしたが、これはハッキリ言って「独学」だけではカバーしきれないと思います。ワイン業界のトレンドやニュースを把握しておく必要があります。

三次試験

三次試験はソムリエ資格のみの試験となります。内容としては、試験管の前で実際にワインを抜栓してサーヴしていきます。実際にお客さんにサーヴする時と同じことをすればいいのですが、絶対に押さえておかなければならないポイントがあります。ワインコラーニングの三次試験対策では、大切なポイントを動画とテキストでお伝えしていきますので、ワインエキスパートの方にとっても為になる内容となっています。

試験申し込み手続きの流れ

※日本ソムリエ協会ホームページより抜粋

試験会場

※日本ソムリエ協会ホームページより抜粋

受験費用

受験費用は何パターンもあるので正直わかりにくいです。詳しくは「ソムリエ・エキスパート試験にかかる費用」で説明しています。

まとめ

ソムリエ資格を目指すには「日本ソムリエ協会」の資格を受けるべき

ワインの資格には主に「ソムリエ」と「ワインエキスパート」があり、職種や職務経験によって応募条件が変わる。

  • 【ソムリエ】酒類販売業を3年以上(会員であれば2年以上)
  • 【エキスパート】職務・経験が不問なので誰でも受けられる

アルバイト・契約社員でも月間120時間以上勤務していればソムリエ資格を受験できる。

ソムリエ・ワインエキスパート資格は早めに取得しといた方が今後の仕事・人生に有利なのは明らかです。情報収集不足で「受験は来年でいいか」と諦めてしまうのは非常にもったいないです。もしまだ疑問点がある場合は、こちらで質問を受け付けております。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP